企業に就職したことがない場合、どちらか一方だけの経験がある場合、または派遣社員として派遣されるのが初めての場合は、外資系企業と日本企業の派遣社員への対応がかなり違うことにとまどうかもしれません。
私の経験では英語を使用する仕事として同じように派遣された会社でも、外資系と日本企業では随分雰囲気が違いました。
日本企業の昭和的な雰囲気
当時の部長の方針で、正社員派遣社員の区別なく、全員で毎朝フロアの掃き掃除とデスクの拭き掃除をしました。全員公平な扱いなので、まぁ、違和感はありませんでした。
こちらも正社員派遣社員の区別なく女性が交代で給茶器とコーヒーメーカーの掃除をしました。
古いタイプの会社だったのでしょう。男性は当番が無かったので男女平等ではないですね。
さすがに上司や同僚社員へのお茶くみは無かったですが、来客時は手の空いている女性がお茶出しをしました。
派遣社員も含めてチームとしての結束があって、派遣社員でも業務上の定例ミーティングに正社員とともに参加したり、歓送迎会や忘年会などのイベントに参加したりしました。
外資系企業のクールな雰囲気
お掃除は専門の業者が行うので派遣社員が掃除をすることはありませんでした。
業務上の定例ミーティングに派遣社員が参加することは全く無く、業務上関わりのある決定事項のみ個別に伝えられました。
伝え方も文書に残す必要もあるためなのか、席が近くてもメール。
歓送迎会や忘年会などへの参加は一切ありませんでした。
仕事上多く関わっていた社員が転勤・退社するとなっても知らされず、歓送迎会はもちろん声掛けがありませんでした。
面倒くさくないので良かったのかもしれないけど疎外感を感じることもあり、ちょっと寂しいですよ。
外資系と日本企業での派遣社員の立場の共通点
これらは派遣先会社も正社員の方々も派遣契約はそういうものだと理解しているので、よほどのことが無い限り残業は無くて定時退社です。
人件費削減のために派遣社員を雇っているわけですから、派遣先企業側としては残業で割増料金を払いたくないと思います。
仕事に行っているのですから歓送迎会などは無くてもよいと思います。
けれども派遣社員であっても、毎日長時間その場にいる職場の人間関係は穏やかにしておきたいと思っています。
日本企業はしがらみが多くて面倒な面もあり、外資系企業はサバサバとクール過ぎて寂しい面もあります。
どちらの雰囲気の職場に派遣されても上手に立ち回るしたたかさも、派遣社員には求められそうです。